この記事の対象者
- コロナ禍のライブ/フェスに行く人
- コロナ禍と平常時のライブ/フェスにどんな違いがあるか気になる人
どうも、久々のフェスで二日後に全身が筋肉痛になったヘレンです。
緊急事態宣言中の2021年6月19日(土)にFREEDOM NAGOYA 2021 -EXPO-というフェスに参加してきました。
6月5日(土)と6日(日)に開催予定だったSAKAE SP-RING 2021は残念ながら中止されてしまいましたが、フリーダム名古屋は無事に開催されました。
コロナ禍でのフェスは初めてで、平常時とはいろいろと違った点があったので自分の所感も含めつつ記事を書いていきます。
そこで感じ取った経験とコロナ禍での違いを書いていきます!
前書き
FREEDOM NAGOYA 2021 -EXPO-に行ってみた経験をもとにした記事なので、他のフェスが同じようなことをしているとは限りませんので注意してください。
コロナ対策(入場まで)
平常時では入場するためにはチケットを用意するぐらいの準備でよかったのですが、コロナ禍で入場するためにはいろいろなものが必要になっていました。
必要なもの
- 事前に記入した電子問診表
- フェスの運営側が用意しているサービスを使用する
- 電子チケット
- 新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)のインストール
- フェスごとに違うようですが、フリーダムでは2週間前からインストールが必要
入場までの手順
平常時とコロナ禍の入場手順の違いは以下になります。
平常時よりコロナ禍の方が手順が多く、入場に時間がかかりました。
電子問診票とは
事前に用意するものとして、チケットを購入しておくのはもちろんなのですが、フリーダム名古屋ではGoogle フォームで作成された電子問診票の記入が必須でした。
記入内容
- メールアドレス
- 名前
- 住所
- 生年月日
- 電話番号
- 風邪に似た症状はないか
- だるさや息苦しさはないか
- 嗅覚・味覚に異常はないか
- COCOAはインストールしているか
- COCOAでコロナの疑いがある者との接触はないか
- 自宅待機期間ではないか
電子問診票は記入が必要というアナウンスがフェスの2日前とかだったので、用意していない人が結構いました。
かくいう自分も入場の列に並んでいる最中にたまたまTwitterを見ていたら電子問診票が必要ということに気が付き、慌てて記入しました。
電子問診票を用意していないと、最後尾に戻って記入しなければいけないルールだったので、忘れていた人にとってはなかなか辛いものがあったと思います。
前日の寝る前にTwitterやホームページを確認しましょう。
入場時の確認は電子問診票を入力をするとメールが届くので、メール受信画面を提示するという感じでした。
なお、スマホを持っていない方や電子問診票が使えない方には紙に記入する問診表を書いてから列に並ぶという感じでした。
入場時の列の進み
入場時の列ですが、確認することが多いので進みは遅かったです。こればっかりは仕方ないです。
平常時は会場に入る前にチケットを持っているかの確認はせずもぎるときに確認するのですが、今回は会場に入る前に電子チケットと上記の電子問診票の両方を確認しなければいけないので、外に並んでいる時間が長かったです。
会場に入り電子チケットのもぎり列を待っている間に、消毒とサーモグラフィーカメラでの体温確認をするという感じです。
ちなみに、9時開場で僕は8時45分ぐらいから並んでいたのですが、入場ができたのは9時30分ぐらいでした。
COCOAのインストールについて
COCOAは入場の列に並んでいるときに係の人がアナウンスをしている程度で、インストールのチェックは行っていません。
問診表にインストールのお願いはあり、FREEDOM NAGOYA 2021 -EXPO-の新型コロナウィルス感染対策ガイドラインにもインストールのお願いはありました。
しかしフェス中はスタッフさんにCOCOAの確認を一回もされませんでした。
ただ普段からインストールしておいて損はないのでしておくのがいいと思います。
コロナ対策(ライブ会場内)
平常時のフリーダム名古屋は、お客さんが大はしゃぎしています。
毎年"密"を楽しみに行っているようなものだったんですが、コロナ禍では以下のルールがあります。
ルール内容
- 37.5度以上の熱のある方は入場禁止
- ダイブ・モッシュなどの身体接触行為の完全禁止
- 歓声・声援などの声を出す行為の禁止
- タオルを振り回す行為の禁止
- ソーシャルディスタンスマス(1m×1m)から出ない
- 常時マスク着用(マウスガード・フェイスシールド禁止)
僕の見ていた範囲では、ルールを破っている人は見かけませんでした。
ライブ観戦エリアについて
平常時とコロナ禍で一番差があり、一番気になるポイントだと思います。
図のように平常時では基本的にえげつない"密"状態なのですが、コロナ禍のライブではみなさん1m×1mマスの中で声を出さずタオルも振り回さず、飛んだり踊ったり拍手をしていました。
マス内なら何してもいいぐらいの感じだったので、結構激しく動いている人もチラホラ見ました。
休憩エリアについて
飲食エリアですが、このように椅子が等間隔で並べられていました。
この写真は会場間もなく撮影したので人が少ないですが、時間経過とともに人は増えています。
しかし、みなさんルールを守り静かにご飯を食べていました。
激しい入場規制
"密"への対策もされており、入場規制がかなり厳しいと感じました。
平常時のフェスでも会場の定員を超える入場規制はかかりますが、コロナ禍ではさらに敏感だったと思います。
フリーダム名古屋ではAとBとCの3会場あり、A会場が一番人気でした。
僕も休憩のために一度Aを出たところ、次に入るために1時間以上列に並ぶことになりました。
そうやってAに入ったところ、結構スカスカだったのです。
多くなってしまうと感染リスクが高まるので、少なくせざるを得ないという感じでしょうか。
どんな基準で制限をかけていたのかはよくわからないですが、会場に入る際に消毒が必要で足を止めたときに案内のスタッフさんが入場する人数をカウントしていました。
退場は他の出口からできたので正確な管理ができていたとは思えなかったですが、そこである程度の人数把握をしていたのだと予想します。
必ずライブを見たいバンドがいるのであれば、ひとつ前のライブの時から入場できているように行動しましょう。
フェス前に気になっていたこと
コロナ禍のフェスということで情報が少なかったので事前に確認できず、その事象を実際に見てきたので記述します。
ポイント
- 換気は適切か
- ライブ会場のドアは常時解放されており、熱気は凄かったができるだけの換気は施されていたと思います。
- 電車の込み具合
- 行きの電車では満員ではなかったものの人は多かったです。ただ、名古屋であれば平日の通勤時間でもあれぐらいの人はいるので特別に問題はなかったと思います。
- そもそも制限が多いライブって楽しいのか
- 後述しますがバンドによりました
実際に体験してみて気が付いたこと
実際にコロナ禍のフェスを体験して気が付いたことを記述します。
全体的にマナーがいいお客さんが多く、フェスの運営側もしっかりしていた
名古屋では久しぶりのフェスなので、日ごろのうっ憤を晴らすようにマナーの悪いお客さんがいないか心配だったのですが、マナーを守って行動している人が多かったです。
運営側も、こういう特殊な状況のフェスは初めてだったと思うんですが、しっかり準備されていたと思います。
正直なところ、もっと酷いことになる可能性があると思っていました。
こんなフェスは嫌だ
- 当たり前のようにモッシュする客やそれを見て見ぬふりをするスタッフさん
- 会場内で酔っぱらう客
- マスクを外している客
- etc...
上記のような状況にはなっていなかったので、それだけでも素晴らしいことなのではないかと思います。
ライブが楽しいバンドと曲が優れているバンドのライブ
平常時ではどちらも楽しいライブなのですが、コロナ禍の現在では大きく差がついていると感じました。
とはいっても平常時ではライブが楽しいバンドの方が曲が優れているバンドよりが人気があるイメージがあります。
しかしライブが楽しいバンドは"ライブの一体感"が売りです。モッシュもできない、声も出せないという状況では楽しさがかなり少なくなっていました。
バンド側はいつも通りのパフォーマンスなんですが、我々客側が制限が多いということが少しあべこべだったかなと感じました。
逆にモッシュに依存していないようなバンドだと、平常時とそこまで変わらないライブを楽しめました。
コロナ禍で強いバンドは"曲が優れているバンド"なんだと実感しました。
モッシュが嫌いな人にとっては一番いい状況
平常時のライブではこの手のフェスだと前方はぐちゃぐちゃのモッシュが起きています。
モッシュが嫌いな方は我慢して後ろの方で見ていると思うのですが、コロナ禍ではモッシュが起きないので前方で見ることが出来ます。
1m×1mの中で飛んだり踊ったりしている人はいますが、少なくとも身体接触がないので安全に前方に行くことができます。
前方でも安全なので、モッシュが嫌いな人でも前の方に行ってみるのもいいかもしれません。
実際に体験して気になったこと
ルールを破っているわけではないのですが、実際にコロナ禍のフェスを体験してマナー的に少し気になったことを記述します。
列に並んでいるときの会話
こういう状況なので、何をするときにも時間がかかったり制限があるので1時間ほど待つ列ができます。
そうなると暇つぶしに友人などと喋ることになるのでこれはどうなのかな?と思いました。
もちろんマスクを着用しているのでルールは破っていないのですが、ソーシャルディスタンスは考慮できていないし、騒いでいるような人もいました。
僕も友人と話していたので人のことは言えないし、フェスなのでテンションが上がっており1時間待っている最中に黙っているというのも不可能だと思います。
体験して思ったのは、しっかり対策が立てられているライブ会場より、ロビーなどでの待ち行列の方が感染のリスクがあるように感じました。
フェスの注意事項
注意事項のページから"会話"という言葉をピックアップしてみます。
場内でのお過ごし方について
出典:新型コロナウィルス感染対策ガイドライン
・咳エチケットへのご協力と、会話はなるべくお控え頂きますようお願い致します。
〔中略〕
会場内での飲食について
会場内での飲食の際は、向かい合うことは絶対に避け、「黙食」をお願い致します。
会話の際は必ずマスクをお願い致します。また、マスクを外しての歩きながらの飲食は絶対にお辞め下さい。
会場内では会話はなるべく控えてもらうという文言のみという感じでした。
なので何かしらのルール(列に並ぶときはソーシャルディスタンスを意識するなど)が必要なんじゃないかなと体験して感じました。
ただ、フェスという性質上、詰めて並ばないと導線が悪くなるということにもなるので難しいのかもしれないです。
ソーシャルディスタンスマス(1m×1m)の使い方
ライブ会場内でのソーシャルディスタンスマス(1m×1m)ですが、何人か気になる使い方をしている人を見かけました。
前提として、全員が1m×1mのマスは真ん中に立っていることにより、ソーシャルディスタンスを確保できるということのために作られたルールということで進めます。
気になる人
- マスの両端に立ってしゃべっている人
- 荷物を真ん中において自分は端に立っている人
- マスを飛び出すぐらい大はしゃぎしている人
マスの両端に立ってしゃべっている人
カップルなどの仲のよさそうな人が話をするために、マスの中には立っているけど近づいているという状況をいくつか見ました。
喋りたい気持ちはわかるけど…という印象を持ちました。
荷物を真ん中において自分は端に立っている人
リュックや手提かばん、肩掛けバッグなどをマスの中に持ち込み地面に置いている人はかなり多かったです。
個人的にはコロナと関係なくライブ会場の地面に荷物を置くという行為そのもののマナーが良くないと思っているのですが、それは置いといて。
自分が真ん中に立つのではなく荷物を真ん中に置いている人が数人いました。
せめて自分が真ん中に立って荷物を端に置いた方がいいと思いました。
マスを飛び出すぐらい大はしゃぎしている人
我々客側には、1m×1m内から出ないのであればジャンプしたり動き回ってもいいという権利がありました。
度を越えるほどはしゃいでいる人もおり、スタッフさんに注意されている光景を何回か見ました。
気持ちはめちゃめちゃわかるけど、ほどほどにといった感じです。
ソーシャルディスタンスマスの存在意義
結局はこういうことになると思います。
ソーシャルディスタンスを確保するためのルールということを理解するのが大事
まとめ
以下のことが平常時とコロナ禍のフェスで異なるところです。
記事のまとめ
- 開催直前に問診票など記入しなければいけないかもしれないので、しっかり情報を確認しておく
- COCOAは必須かわからないが、2週間前にインストールしておく
- 声が出せない・モッシュができないなど制限が多い
- 入場規制が厳しいので早めに行動することを心掛ける
- ソーシャルディスタンスを必ず守る
- 曲が優れているバンドが強い
- モッシュが起きないので安全なライブ
一つのフェスに行っただけなので、違うフェスでは全然違うルールなのかもしれません。
オリンピックが開催されることにより制限が緩和されるのかもしれません。
緊急事態宣言中の2021年6月19日に行われたフェスということで、無事に開催されたということだけで価値があることだと思います。
今後ライブがどうなるかわからないですが、久しぶりに行ってやはりライブは楽しいということを実感しました。
コロナ前のようなライブが戻ってくる日を待ちながらライブに行きましょう!