こんにちは、ヘレンです。
今回は主に2019-2020年M-1ファイナリスト、2020年キングオブコント準優勝のニューヨークのyoutubeチャンネルでの出来事を紹介します。
東京吉本の若手の劇場である神保町よしもと漫才劇場で起きたちょっとボヤ騒ぎをニューヨークが火をくべて大火事にしたという感じの出来事でした。
一連が2021年5月8日にとりあえず終結したので、本記事では素敵じゃないかvs令和ロマンの抗争をまとめます。
※敬称略で記述してきます。
前置き
本題に入る前に理解が必要なことがいくつかあるので記します。
神保町よしもと漫才劇場とは?
以下、Wikipediaより抜粋します。
神保町よしもと漫才劇場(じんぼうちょうよしもとまんざいげきじょう)は、東京都千代田区の神保町シアタービルの2階にある吉本興業の劇場。
(中略)
神保町花月をリニューアルするかたちで、2020年1月29日にオープン。
東京吉本に所属する芸歴8年目以下の若手のネタライブおよびバトルライブを中心に開催している。
出典:神保町よしもと漫才劇場 - Wikipedia
今まではヨシモト∞ホールという若手の劇場があったのですが、人数が多すぎてあふれてしまっているので新たに神保町よしもと漫才劇場という劇場を造ったという背景があるようです。
メインであるニューヨークは芸歴8年目を越えているので、神保町の劇場のことは詳しくありませんでした。
主な登場芸人
芸歴順に紹介します。(※かなり重要です!)
芸歴 | 芸人 |
---|---|
東京NSC19期生/大阪NSC36期生 | 素敵じゃないか ザ・シーツ スーパーサイズ・ミー |
東京NSC20期生/大阪NSC37期生 | サンジェルマン 京極風斗(9番街レトロ) |
東京NSC21期生/大阪NSC38期生 | なかむらしゅん(9番街レトロ) ネイチャーバーガー |
東京NSC22期生/大阪NSC39期生 | ナイチンゲールダンス そいそ~す マリーマリー まんぷくユナイテッド 太朗(ナミダバシ) |
東京NSC23期生/大阪NSC40期生 | 令和ロマン |
ちなみにニューヨークは東京NSC15期生です。
吉本芸人特有のルール
吉本の中だけではないのかもしれませんが、以下のルールがあるようです。
ポイント
- 上下関係が厳しい
- 先輩への挨拶は絶対
- 年齢ではなく芸歴の長いほうが先輩
- etc...
テレビでは失礼な態度でいるような芸人さんでも、かなり厳しい指導で上下関係を築いているみたいです。
素敵じゃないか
出典:素敵じゃないか プロフィール|吉本興業株式会社
左側:ボケの柏木 右側:ツッコミの吉野
令和ロマン
出典:令和ロマン プロフィール|吉本興業株式会社
左側:ボケのくるま 右側:ツッコミのケムリ
以上を踏まえて本題に行きます。
本題
きっかけは一つの動画でした。
令和ロマン(くるま)が素敵じゃないかに仕掛ける
収録直前にNHK新人お笑い大賞を受賞した令和ロマンが、神保町の劇場事情を知らないニューヨークに教えに来るというものでした。
コロナ禍の中でもがいている劇場の事情を面白おかしくプレゼンしているのですが、
その中でくるまが「一番上の東京NSC19期生がガン」と喧嘩を仕掛けるのです!
ポイント
令和ロマンは東京NSC23期生で4年後輩
曰く、今まで若手でのびのびできなかったが、神保町に来てから一番上の世代になったので同期だけで好き放題はしゃいでるとのこと。
一通りけなしていくのですが、「素敵じゃないかの柏木さんは社員に嫌われている」と名指しで発言!
バラエティーの雰囲気の中で動画は終了。
令和ロマンはデビュー1年目の2018年にワイルドカードではあるがM-1準決勝まで進出している超実力派でNHK新人お笑い大賞を受賞しているというノリに乗っている漫才師です。
結果を出しているので若手の中でもカリスマ性が出ているように感じました。
この段階では、ニューヨークとニューヨークチャンネルのスタッフは「面白いおもちゃ見つけた!」という感じだったのだと思います。
素敵じゃないか反論<けたくそ悪い!>
それに対して素敵じゃないかが反論します。
30分間ニューヨークとノーカットトークをするという動画です。
さっそく柏木に対して嫌われているの?とトークを始めるが、当の本人はそんなことはないと反論。
バリバリの体育会系で、礼儀作法に厳しくそういうところが愛想が悪いと思われているようです。
そこから素敵じゃないかの結成秘話とかを語っていきます。
そして令和ロマンは凄すぎる!という話に。
後輩だけどライブでボコボコにされていると楽しそうに自虐してたのですが、
柏木が「くるまは調子に乗っている」と発言。
ここから流れがおかしくなっていきます。
柏木は引き続き前回の動画はニューヨークの前だからくるまは面白おかしくプレゼンしたのですが、あいつらは下手だったと。
NHK新人お笑い大賞を受賞した令和ロマンに何か良くないことを言ったら損になるけど、どうしようもないと。
すると何故か吉野があいつら許さん!とブチ切れだしましたw
実績は上だから何も言えないから無視してやる!けたくそ悪い!という論理のようですw
怒ってたのは柏木ではなく吉野でした!
実はあの動画以外でも吉野はくるまに対して思うことがあったようです。
面白い面白くない、人気ある人気ないということではなく、けたくそ良いけたくそ悪いという話のようです。
この動画をみてくるまが謝ってきたらどうする?に対して吉野は「無視する」のアンサーw
なんだかとんでもないことになってきました!
芸人としてのプライド、先輩としてのプライド。
色んな感情がぐちゃぐちゃになってたどり着いた答えが「無視する」というのは人間味が出て面白すぎるw
今度は令和ロマンが反論<関西人ならうまくやってほしい>
しばらく日が空き、令和ロマンが反論します。
わざわざニューヨークチャンネルでやるのがいいですね。
この動画は完全に素敵じゃないかvs令和ロマンを面白がって撮られた動画です。
あの後どうなった?とトークを始めるが、くるまは「吉野さんには無視されている」と告白。
さらに30分トークのアップ前に吉野から「動画でちょっと言っちゃったからお前のこと無視するわ」と言われたと告白!
無視って何なんだよ!とくるまもブチ切れ!
相方のケムリがくるまvs吉野の構造に見えてるけど、実は吉野にではなく柏木に怒っていると告白!
くるまは最初の動画で柏木に攻撃した後、「お前マジでええ加減にせえよ」と言われたけど、
ガチで怒ってるのかギャグで言ってるのか本当にわからない!関西人ならうまくやれ!と攻撃!
ライブでイジっていけばいいじゃんという意見にも、
イジってもなんか照れちゃうからうまくいかず、どうにもならない!とくるま。
ただ、素敵じゃないかの漫才は素晴らしい!だから一緒にやりたいんです!ともくるま。
これは早急に直接対決させなきゃな、とニューヨーク。
自分たちが大事にしたことを段々責任を感じているようですw
ここまでのまとめ
素敵じゃないか側の意見は、
素敵じゃないかの意見
- 令和ロマンは実力は認めるが、調子に乗りすぎてけたくそ悪い。
- しかし縮図的にはあっちのほうが上、だから無視する(吉野)
令和ロマン側の意見は、
令和ロマンの意見
- 吉野に対しては無視するってどういうこと?
- 柏木に対してはちゃんとイジらせてほしい。
- 漫才は素晴らしいから一緒にやっていきたい。
お互いリスペクトしているが、何故か後戻りできないところまで来ています!
直接対決
いよいよ直接対決です!
最初から吉野がフルスロットルで瞳孔が開いていますw
吉野vsくるま
吉野は30分トークの時はMAXでキレていたと。
でもあれはよくないなと反省をしてくるまに謝罪をしました。
吉野としてはその謝罪の場でくるまも謝るべき!と主張します。
くるまは本気で怒ってるわけがないからその場では謝罪をしませんでした。
吉野はその勝手に決めつけるのが気に入らない!
1%でも本気の可能性があるなら、軽い謝罪をすれば済む話だと力説します。
要約すると、ビビってほしいということみたいですw
くるまとしては謝らなくていいよという意味と受け取ったみたいです。
ポイント
吉野:ガチで怒ってて謝ってほしかった
くるま:謝罪をコントの開始ととらえて謝罪しなかった
結果的に吉野はずっと怒ってて無視、しかしくるまはずっとお笑いをして失礼ツッコミをしているというすれ違いが発生していたのです。
一番最初にボタンの掛け違いをしてずっとお互いやり続けていたということでした。
めんどくさい先輩と生意気な後輩という構図ですねw
素敵じゃないかの二人からしたら、自分が後輩だったらこんなことはできないという思いが強くて、そういう動きをしないくるまに対してなんでやねん!と。
ケムリがくるまを擁護するには、偉そうな喋り方はしょうがない、内面を見てくれと。
悪いやつじゃないから仲良くしてほしいしリスペクトしていると。
柏木が本当にリスペクトしてるのか?と詰め寄ります。
どうやら柏木とくるまには別のストーリーがありそうです。
柏木vsくるま
後編です。
くるまは世渡りの嗅覚がすごいと柏木。
デビュー当時のくるまが急に「柏木軍団に入れてください!」と言ってきたのだそうです!
柏木曰く、ライブで結果が良くなかったあとに「柏木軍団抜けさしてください」とw
勝手に軍団を作って軍団を抜けたことに胡散臭さを感じていたようです。
くるまとしては楽屋で柏木がお客さんを悪く言っていたことを人づてに聞いて
”お客様のせいにする芸人は嫌い”ということで抜けさせてくれとなったようです。
そもそも柏木軍団を作ろうとした理由は、”柏木がカッコよかったから”でした。
そのカッコよかった尊敬する先輩がカッコ悪い言い訳をしているので一気に覚めてしまったのでしょうね。
この辺も柏木は色々反論しているのですが、いまいち要領を得ませんw
冷静な感じで喋っているのですが、内容がよくわからんのですw
この動画のオチの前振りになってます。
柏木が劇場のルールを守らないという話題になりました。
吉野がくるまに対して「お前の喋る感じは俺らは許す、柏木はちょっとそういうところにルーズだから許したって」ということでした。
しかしくるまがまた仕掛ける!
楽屋では面白いのに舞台上でボケないと別のアングルからの攻撃!
吉野は何故か同意しているw
最近あったライブでも、追い込まれて何もできなかったでしょと厳しい指摘!
それに対して柏木はパニックだったと告白。
動画を見てもらえば伝わると思うのですが、全くパニックにならなさそうな感じなんです。
仏頂面の男前で表情がわかりづらいんです。
出典:素敵じゃないか プロフィール|吉本興業株式会社
左側が柏木です。
スカしてるとか前に出ないとかじゃなくてパニックになってるだけだとw
さらにパニックになればなるほど顔が凛々しくなっていくと衝撃の告白!
衝撃の告白を経てようやく落ち着いてきました。
結論
くるま:ピュア
柏木:パニック
ただ怒りが収まらない柏木はニューヨークに対して俺たちで遊ぶな!と。
そっと漫才させてくれ!と魂の言葉がw
それに対してくるまはニューヨークのおかげで神保町はよくなるとまたも真っ向で意見が対立!
最後にくるまが柏木のパニックいじりをして素敵じゃないかがブチ切れて動画は終了!
直前まで二組でライブをしようって話だったのに決裂エンドでしたw
まとめ
結局のところ、こういう構図だったのだと思います。
- 口調やスタンスが気に障り生意気と勘違いされやすい後輩
- 表情などの雰囲気で勘違いされやすい先輩
微妙なすれ違い、お互いの主張のズレからとても大きなことになりました。
だけどこれって芸人世界だけではなく僕みたいな一般人でもよくありますよね。
いわゆるコミュニケーション力というやつです。
我々一般人は社会人として我慢するか、会社を辞めるか、精神を病むかみたいなことになってくるのだと思います。
だけど、こんなありふれたことで感情を爆発させ、
最高のエンターテイメントを提供するというのが芸人さんの凄いところなんだと思います!
素敵じゃないかvs令和ロマンは神保町事変の一部にしかすぎません。
花鳥風月問題というもっと大きな事件がありました。
そっちも死ぬほど笑ったので、皆さんもニューヨークのyoutubeを見ましょう!