音楽

音楽のレビューが参考にならないたった一つの理由【失敗談あり】

どうも、音楽のレビューによって大好きなバンドを聴く機会を約5年間ほど奪われた経験のあるヘレンです。

みなさんはどうやって新しい音楽を探していますか?

SNSでフォロワーからオススメされる、知り合いから紹介してもらう、などがあると思います。

その中の一つに音楽レビューサイトの評価を見て探すといった方法があります。

僕自身もいろんなサイトを見て新しい音楽を探しているのですが、ある一つのことを理解しておかないと参考にならないどころか損をするかもしれません。

僕のようなしくじりをしてしまう可能性があるので一つの理由と対処方法を紹介します。

結論

レビューというものが"個人の感想"だから

対処方法

実際に聴いてみる!

音楽のレビューとは?

音楽のレビューはつまるところ"個人の感想"です。

高名なレビュアーが書いたレビューも無名の僕が書いたレビューも、レビューは"個人の感想"です。それ以上でもそれ以下でもありません。

感想に良いも悪いもなく、「へえーそうなんだー」というものになると思います。

一つ一つのレビューはただの感想ですが、以下のことがあると価値が出てきます。

ポイント

  • レビュアー自体に肩書や実績があることによる説得力(質)
  • 同じ作品をたくさんの人がレビューしている(量)

音楽のレビューは量を取るか質を取るかという観点になります。

"質"の音楽レビュー

例えば以下の二人のレビューだったらどちらが参考になるでしょうか。

ヘヴィメタルを毎年3000曲聴いてるぜ!
ヘヴィメタルとかあんまり聞かないけどレビューしてみます。

明らかにヘヴィメタルをよく聴いている男性の方が質が高いですよね。

女性の方はヘヴィメタルをあまり知らないので、質の良くないレビューである可能性が高いです。

この方法は男性がオススメしている作品を聴いてみるという感じです。

"量"の音楽レビュー

とりあえず同じ作品を評価しているレビューをたくさん見る方法です。

レビュアーの質がどうあれ同じような意見が多い場合ということは、みんな思っている点ということなので参考できます。

"質"と"量"のどちらがいいか

場合にもよりますが、100個の雑多なレビューを見るより1個の信頼できるレビューを見た方がいいと個人的に思っています。

価値観によりレビュー結果は変わる

100人のレビュワーのうち、99人が酷評して1人が絶賛していることもあります。その逆もしかり。

問題は"自分自身はその100人のうちの誰でもない"ということです。

要するに価値観によってレビュー結果が変わるということです。

100人いたとしても自分自身と完全に趣味が一致する人間などいるはずがないのです。1000人だろうが10000人だろうが同じです。

結局はレビューというものは他人の感想を読んでいるだけなので、自分自身がレビュー対象のものを聴かないと評価ができません。

100人中100人が低評価を出したとしても、聴いてみたら自分の中では高評価ってことも全然あり得るのです。

したがって、レビューを見たうえで実際に聴いてみるということが必要になってくるのです。

幸いなことに今の世の中、サブスクの普及によって試聴に対してのハードルが低くなっているので活用しましょう。

音楽というジャンル固有の問題

さらにいうと、音楽のレビューほど評価が分かれるものはありません。

どこを評価かするかという点が人それぞれであり、いわゆる"物差し"が人によって違うからです。

他のジャンルの場合

例えばゲームにおいては、素晴らしいグラフィック・素晴らしい音楽・素晴らしいストーリーがあっても操作性が低かったらそれだけで圧倒的に評価が悪くなります。

インターネット回線では、安い・申請が簡単・敷設まで早いということがあっても回線速度が低かった評価が悪くなります。

操作性が悪いゲームを高評価する人はいないし、回線速度が低いインターネット回線を高評価する人はいないですよね。

音楽の場合

音楽の場合は、歌唱力が高いボーカルを評価する人もいるし、低くても「味がある」みたいな感じの評価をする人もいます。

長所や短所という観点ではなく、特徴という言葉に置き換えられるのです。

豊臣秀吉が太閤検地をして単位を石高と統一したようなことを音楽ではすることは不可能に近いです。

なぜなら音楽における評価単位というのはその人の"好み"となるので、そのほとんどが"個人の感想"になるからです。

それでも"歌唱力"や"演奏力"、"ルックス"などは高い方がいいとされることが多いですが、必ずしもそうではないというところがポイントです。

ではレビューというのは無意味なのか?

冒頭に書いたように、僕は音楽レビューサイトを見ています。

心の刻み込んでいる点は"参考にするだけで、評価を全部信じない"ということです。

音楽レビューサイトを見る意味

しくじる前は、ネットの多数派意見こそ正しいと思っていました。

みんなが言ってるからそうなんだろう!

自分の好みとかではなく、ネットで見た情報を受け売りしていました。

そのしくじりを経て、僕が音楽レビューサイトを見る意味は以下になります。

レビューサイトを見る意味

  • 好みが近い人のオススメなら自分に合う確率が高いから参考にする
  • レビュアーの文章が好き

好みが近い人のオススメなら自分に合う確率が高いから参考にする

個人ブログであればそのブログのレビュー記事をたくさん読むことでブログ筆者の好みがわかってきます。

「好みがよく似ているこのブログがオススメしているから自分も好きかもしれない」となることで自分の好きな音楽を見つけやすくなります。

レビュアーの文章が好き

あとは単純に文章が面白いとかが理由だったりします。

音楽の趣味が合わなくても、読み物として優れているからついつい読んじゃうという感じです。

音楽的には必要ないかもしれないですが、全然違う知識を得ることができるかもしれないのでこれはこれでありなんです。

【失敗談】Anthraxに対するネット評価

ここからは僕の体験談になります。

2010年前後からメタルを聴き始めた僕にとって、メタルを調べる方法はインターネットでした。

スラッシュBIG4(Metallica、Megadeth、Slayer、Anthrax)も聴き始めるきっかけはネットでの情報からです。

今もそうですが、当時の僕が調査したときのAnthraxの評価はこんな感じです。

ネット上のAnthrax評価

  • スラッシュメタル四天王最弱
  • AnthraxよりExodusかTestamentの方がふさわしい
  • メタル以外も取り入れて節操が無い

などと散々な評価でした。

おそらくAnthraxがメタル一筋ではなくてラップなどの他のジャンルとクロスオーバーしたことが頭の固いメタラーには受け入れられなかったのでしょう。

ネタで書いているものもあったとは思いますが、当時の僕は調査結果を真に受けてしまいました。

みんなが言ってるからそうなんだろう!

ヘヴィメタルをよく知らないので、みんなが言ってるからAnthraxは聴かなくてもいいかという心境でした。

学生時代ということもあってお金がなかったので、2010年時点では評価の高い他のBIG4は聴いたのですがAnthraxだけは聴きませんでした。

それからしばらく経ち、社会人になって資金力が出てきたころになんとなく聴いてみたら

Anthraxめっちゃいいじゃん!

ってなりました。

そこから慌てて買い揃え、LOUDPARKなどでライブを経験したところ、BIG4の中でもSlayerと同じぐらい好きになりました。

ネットの情報を真に受けずにちゃんと自分の耳で聴かないといけないんだなと学びました。

まとめ

レビューというものの本質を理解している人にとっては意味のない記事だったと思います。

自分も含めてですが、SNSなどを見ていると"誰かが言ってたことをそのまま信じてしまう"ということをしてしまう人が多い印象です。

悪意なくデマを拡散してしまうなどの行為も根っこは同じような気がします。

"レビュー(ネットの情報)は参考情報程度にとどめる"
これが一番いいレビューとの向き合い方なのだと思います。

自分がどう思うかが一番大事なので、まずは聴いてみましょう。

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